ブランドと顧客がダイレクトに繋がる時代。もはや、ブランディングとダイレクトマーケティングという二項対立した議論もナンセンスなものになった。マーケティングとサービスの垣根も無くなっていく。生活者は空中戦で語られるメッセージより、プロダクトやサービスに接触する真実の瞬間を評価し、信頼する。
企業理念に基づいた全社的な体験設計をデジタルタッチポイントに拡張させるJAL、伝統的なカタログ通販のノウハウをデジタルで独自価値に昇華させるディノス・セシール、いずれもデジタルサイロに収まらない本質価値の体現にチャレンジしている。マーケティングテクノロジーはデジタルを超えた顧客体験の創出にどのように貢献できるのか？
本セッションでは、ダイレクトな現場にこそブランドの価値が問われる時代に求められる顧客体験のつくり方について、ブランド、サプライヤー双方の視点から議論を深めていきます。

text by 菅恭一