2016/9/21 [14:20 - 15:10]
A-7 デジタル化するJリーグ:ゲーム視聴からストーリー消費へ
2016年7月、Jリーグは、世界最大級の動画配信サービス企業、英パフォームグループと来季から10年間に渡る放映権契約を発表した。インターネット事業者がテレビ局に替わって主たる放映権ホルダーになるのは世界のサッカーリーグで初めてのことで、世界の注目が集まる。1993年に華々しく開幕したJリーグは、20年以上をかけて38都道府県に53のクラブができるまで全国に拡大、昨年は初めて総動員観客が1000万人を超えた。一見すると順調に見えるJリーグだが、いっぽうで大きな挑戦を余儀なくされている。生活者の関心度の低下だ。Jリーグへの関心は、2006年の46%から2012年には30%まで低下。観客の高齢化も進んでいる。日本を代表するプロスポーツリーグであるJリーグは今、新しい時代と新しい客層へのシフトに危機感をつのらせる。そのカギをにぎるのが、今回の新たな放映権契約や「スマートスタジアム」の推進だ。分断された「試合の視聴」から、継続的な「ストーリー消費」へ――Jリーグは、どう顧客へのエンゲージをはかるのか。本セッションでは、Jリーグのマーケティングを主導する中西常務理事、メジャークラブから鹿島アントラーズ鈴木秀樹取締役、Jリーグアドバイザーに就任した堀江貴文氏を迎え、Jリーグマーケティング委員でもある戦略PRプランナー本田哲也氏のモデレートでそのエンゲージメント戦略に迫ります。
●中西大介氏 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ常務理事
●鈴木秀樹氏 株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー取締役 事業部長
●堀江貴文氏 Jリーグ アドバイザー
●本田哲也氏 ブルーカレント・ジャパン代表取締役社長(Jリーグマーケティング委員)
Written by 本田哲也